東京の高級住宅地として知られる田園調布ですが、かつては東京の郊外で何もなかったこの地で宅地開発が行われ、分譲が始まったのは1923年(大正12年)8月のことなのだそうです。
当時の東京都心の地価は、たとえば日本橋なら1坪3千円くらいだったようですが、郊外の田園調布は驚くほど安い値段だったとか。
もっとも敷地面積は広めなので、総額ではそこそこの金額になりますが、ターゲットは中流サラリーマン世帯だったようです。
分譲開始から90年あまりが経ちましたが、高級住宅地としてのブランドができあがったのは、入居後の住民たちの努力による面が大きかったでしょう。
しかし、高級イメージが強くなったためにバブル期には地価が異常なほど高騰し、住民自身を苦しめる事態も招いてしまいました。
社会に翻弄されてきた田園調布ですが、最近では空き地も目立つようになり、優れたまちなみをどう維持していくか、これからの大きな課題でしょうね。
田園調布の分譲時の価格や当時の様子、近年の地価の動きなどをYahoo!不動産の記事にまとめましたので、ぜひご覧ください。
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「田園調布は普通のサラリーマンが買える地価だった?」http://magazine.realestate.yahoo.co.jp/corp_reexbrain/20141217-00000001
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