2014年06月19日

中古住宅評価のこれから


中古住宅ではこれまで建物が正当に評価されず、古くなれば建物の状態に関わりなく「ゼロ」ということが一般的になっていました。

要するに「土地値」による取引で、「古家付」として売られるわけです。

しかし、それだと売却をしたときにそれまでの住宅投資がすべてムダになり、家計資産の大きな損失になります。

土地の価格が右肩上がりで上昇していた時代はそれで良かったのかもしれませんが、現代では見過ごすことのできない事態でしょう。

また、住宅の建物や設備が劣化していても、数年のうちに売るつもりであれば、積極的に修繕することができません。

修繕やリフォームにかかった費用のぶんだけ高く売れるわけではないのです。


そのような状況を改善するため、昨年から「中古住宅に係る建物評価手法の改善のあり方検討委員会」が開かれ、今年3月に「中古戸建て住宅に係る建物評価の改善に向けた指針」がとりまとめられました。

個々の建物状態をしっかりと調べたうえで、きちんと値付けをして中古住宅の市場価値を高めていこうとするものです。

ところが、買主側からみれば購入価格が上昇する側面があるため、「どうしてそうなるのか」を売るほうも買うほうもしっかりと理解しなければなりません。

これが浸透、普及していくのは前途多難だと思いますが、いずれにしても中古住宅市場における建物評価の手法が大きく変わろうとしています。

これから10年と経たないうちに、中古住宅流通市場のあり方が大きく様変わりすることもあるでしょう。


「中古戸建て住宅に係る建物評価の改善に向けた指針」の考え方や方向性などについて、HOME'S PRESSで解説をしましたのでぜひご覧ください。

HOME'S PRESS
「中古戸建て住宅に係る建物評価の改善に向けた指針」で、これからどう変わるのか
http://www.homes.co.jp/cont/press/buy/buy_00166/


posted by 平野雅之 at 23:12| Comment(0) | 法律・制度

2014年06月17日

中古住宅リノベーションの現状


中古住宅をめぐる環境が大きく変わろうとしています。

「新築から中古へ」ということが言われ始めてからもう随分たちますが、ここ数年で動きが急になり、まさに今、変化の最中だといえるでしょう。

中古住宅を取引するときには、リフォームやリノベーションが付随するわけですが、その現状はどうなっているのでしょうか。

HOME'S総研(島原万丈所長)から「STOCK & RENOVATION 2014」と題した冊子(報告書)が、本日発刊されました。

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この中で、「既存住宅関連の住宅政策動向」に関するパートを執筆させていただきました。

中古住宅流通市場をめぐる政策の変化や現状などをまとめています。

どちらかといえば業界向け、実務者向けの冊子ですが、HOME'S総研のサイトからダウンロードすることができますので、興味がある方はぜひご覧ください。
http://www.homes.co.jp/souken/report/201406/

ただし、A4版カラーで224ページありますので、データ量は67.3MBになります。

上記ページから冊子郵送(数量にかぎりがあります)の申込みも受け付けていますのでご活用ください。



posted by 平野雅之 at 22:17| Comment(0) | 市場動向

2014年06月02日

地価上昇スピードはやや鈍化?


国土交通省が先週、金曜日に発表した地価LOOKレポートでは、依然として地価上昇傾向が続いているものの、3か月前に比べてスピードダウンしているようです。

といっても、ほんの少しですけどね。

建築費や人件費の高騰、消費増税などが重なり、このまま一本調子で地価が上昇すれば、逆に市場が冷え込むことにもなりかねません。

リーマンショック前の地価上昇期と比べても、上昇の割合は全体的に緩やかであり、過熱といった状況ではないでしょう。

消費増税をはさんだ一時的なものなのかどうかまだ分かりませんが、これからも一進一退といった状況が続くことも考えられます。

しかし、いずれにしても地価が上昇基調であることに変わりはなく、これからの住宅価格の動きも目が離せません。


地価LOOKレポートの状況についてオールアバウトの記事にまとめましたので、ぜひご覧ください。

「地価LOOKレポートでみる住宅地地価動向 24」
http://allabout.co.jp/gm/gc/443269/




posted by 平野雅之 at 22:47| Comment(0) | 地価